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HOW TO USE
“白と黒で書くノート”

コクヨデザインアワード2018で優秀賞を受賞し、2020年に商品化された「白と黒で書くノート」。灰色の紙に白と黒の文字を書く、ノートの新しい書き方や使い心地を提案し、大きな反響をいただいています。白と黒で書くという設定はありながらも、その分色々な使い方が考えられ、使い手に委ねる部分が多いノートです。今回はコクヨデザインアワードの審査員を務めるデザイナーやアーティストの皆さんに、自分だったらどのように使うか、試していただきました!

鈴木康広 「新しいルールを探していく楽しさがある」

鈴木康広
アーティスト/武蔵野美術大学空間演出デザイン学科准教授/東京大学先端科学技術研究センター客員研究員

1979年静岡県生まれ。2001年東京造形大学デザイン学科卒。日常の見慣れた事象に新鮮な切り口を与える作品によって、ものの見方や世界のとらえ方を問いかける活動を続けている。美術展をはじめ公共空間でのコミッションワーク、大学や企業とのプロジェクトに取り組んでいる。瀬戸内国際芸術祭2010では全長11メートルの《ファスナーの船》を出展、2018年の「隅田川?森羅万象?墨に夢」/「ふねと水辺のアートプロジェクト」では隅田川を運航し話題を呼んだ。2014年水戸芸術館 鈴木康広展「近所の地球」、金沢21世紀美術館 「鈴木康広『見立て』の実験室」を開催。2016年「第1回ロンドン・デザイン・ビエンナーレ2016」に日本代表として出展。2017年、箱根 彫刻の森美術館にて個展「鈴木康広 始まりの庭」を開催。2014毎日デザイン賞受賞。平成29年度文化庁文化交流使。作品集に『まばたきとはばたき』『近所の地球』(青幻舎)、絵本『ぼくのにゃんた』『りんごとけんだま』(ブロンズ新社)、『せんのはっけん』(福音館書店)がある。

鈴木康広さんが最初に見せてくれたのは、方眼のマス目を使って書かれた、色々なサイズの「上」という文字。時にマス目を2分の1や3分の1に割りながら、「上らしい上」を探していたと言います。

鈴木康広さん(以下、鈴木)僕はこの方眼の線が無視できないんです。普段は無地のノートを使っているので、はじめは慣れなかったのですが、自分でルールを決めて、その中で調和が取れるところを見つけていきました。

鈴木さんには20年以上愛用されているノートとペンがあります。残念ながらどちらもコクヨのものではありませんが、1冊ずつ使っていくのではなく、数百冊たまったノートの中から、その日の気分で選んでいるそうです。そんな自由なノートの使い方をされている鈴木さんに、このノートの“ルール”はどう感じられたでしょうか。

鈴木白と黒のペンを両方渡されたので、交互に使うところから始めました。試しにマス目に沿って白と黒で線を引いてみたのですが、次第に無心で描いていて。新しいルールを自分の中で探していく感覚です。8ビットの限られた世界で描かれたスーパーマリオではないですが、制約があることで生まれる発見や工夫がありますよね。

2色のペンを同等に使っていく感覚が、今までになく新鮮だったそうです。

鈴木普段ノートに色分けして書くときは、例えば大事なところは赤でマークするとか色ごとに役割があったと思いますが、このノートはもっと自由な感じがします。認知科学の“地と図の関係”のように、白と黒の世界の中で、どちらが目立つのかわからなくなる。黒が迫ってくるときもあれば、白が迫ってくるときもある。

鈴木さんの作品で、スケッチされた複数のトレーシングペーパーを重ねたドローイングがあります。後ろのペーパーに描かれたものほど、薄く見えて背景となり、平面でありながら階層を感じさせる作品です。

鈴木描きながらその作品を思い出したのですが、このノートは白と黒を使い分けることで、さりげない奥行きが表現できます。普段イラストレーターやフォトショップでもレイヤーに分けて描きますが、ノートの場合、僕はより空間的だと思っていて、開いたときに見えてくる奥行きがあるんです。

現在、十和田市現代美術館で展示中の作品《はじまりの果実》(2020年)のスケッチ

黒のスケッチに対し、白の波紋が繊細に加わる。ノートの中に美しい空間的な広がりが生まれる。

鈴木さんが書いたスケッチの中には、白1色で描かれたものも。

鈴木このノート、白の救世主ですよね。白は、僕の中ではある意味、「理想」の色。ニュートンが証明したように白色の光には全色入っています。もちろん白いインクは光そのものではありませんが、白で描くことはどこか光で線を引いているような特別な感覚があります。

《水平線を描く鉛筆》(2002年)のスケッチ

2013年から2018年までコクヨデザインアワードの審査員を務めてくださった鈴木さん。お話は“作品”と“商品”の違いについても及びました。

鈴木商品は、本来買う人や使い方を決めて出すもの。作品はそこが明確でなくて、見た人に考えさせる。ノートにしても本来商品として発売されているものは、用途や使い方が指定されていて、考える必要なくすぐに生活の中で役立ちます。その点、白と黒で書くノートは少し曖昧なもので、手にした人に使い方を考えさせるのが面白いですね。

商品に余白が残っていて、使い手の想像力を刺激するのが、コクヨデザインアワードの商品化ならではかもしれません。鈴木さんは、このノートに気分転換や遊びの余地もあると話します。

鈴木例えば遠くから見ると黒の方が見やすいので、逆にあまり見られたくないものは白で書くとか、自分だけのルールを決めて使うのも面白いですよね。あとは、そもそも仕事でこのノート使っていたら、あれ?って相手が驚きます。そういったことがその場をなごませたり、息抜きになり、ときには自分の中で調子が上がるきっかけになったり、機能面だけでないこのノートの楽しさがある気がしますね。

最後に、鈴木さんにとってこのノートのこれからの使い方をお聞きしました。

鈴木僕の場合長年使っているノートがあるので、日常的にというよりは、もっと特別な時ですね。画材のように使えて、ドローイング作品を描いても良いかなと思いました。なので、今回もサインを入れているんです。

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