目的に応じて手帳の種類を選ぶ

手帳が一年間続かない人の共通する「あるある」の一つが「目的の曖昧さ」。
これから手帳を始めようとする方も、ご自身にとって手帳を書く目的を一度、確認しておくことをお勧めします。

「手帳を使う目的」は大きく2種類に分けることができます。

一つは「計画型」。読んで字のごとく、未来の時間を計画して管理するための使い方。手帳という商品が生み出された理由とも言うべき、スタンダードな使い方です。

もう一つは「記録型」。こちらは過去を振り返るための使い方です。後から振り返って充実感を得たり、反省したり、改善したりするために今日やったことを書いておくというもの。デジタルデバイスが普及した現在、紙の手帳の使い方は徐々に「計画型」から「記録型」にシフトしているとも言われています。

目的が決まったら、その目的を達するのに一番適した手帳を探しましょう。

秋から冬にかけて手帳売り場を訪れると、手帳メーカー各社から、それぞれ工夫を凝らしたさまざまな手帳が売られていますが、手帳としてメインのページの種類は大きく分けると次の3種類があります。

手帳の種類①マンスリータイプ

最も一般的なタイプ。見開きのページに1ヵ月分の予定が記載できます。1か月程度の比較的長いスパンを俯瞰して見られるメリットがあります。

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手帳の種類②バーチカル(ウィークリー)タイプ

見開きのページに1週間の出来事を記載できるタイプ。縦に時間軸が撮られているのが特徴で、矢印やマーカーなどで枠囲みをすることで、必要とする時間、ないし費やした時間の長さが直感的に分かるのがメリット。英語で「垂直」を表す「バーチカルタイプ」という名称で書かれている手帳が多いのですが、単に「ウィークリータイプ」と書かれているものもあります。

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手帳の種類③ホリゾンタルレフト(週間レフト)タイプ

左ページに1週間の枠があり、右ページにはメモ欄がついているタイプ。「垂直」をあらわす「バーチカル」に対して、左ページが水平(=英語でホリゾンタル)方向に区切られていることから、「ホリゾンタルレフトタイプ」とか「週間レフトタイプ」などと記載されています。こちらは比較的アイデア次第で自由に活用できるタイプといえるでしょう。

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基本的な種類を抑えたところで、次はそれぞれの代表的な使い方を見ていきましょう。

マンスリーページの書き方と活用アイデア

■定番の書き方・予定の管理と俯瞰


冒頭で手帳を使う目的として「計画型」と「記録型」があるというお話をしましたが、手帳が作られた当時の主要な用途は「計画型」であったことから、今なお、手帳の「定番」の使い方として紹介されるのは「計画型」の使い方が多いです。

マンスリータイプの最もスタンダードな使い方は、日々の予定を素直に書き込んでいく使い方。これは、おなじみですね。

なお、一日の予定が多く、すべてを書ききれなかったりする人の中には、細かい予定はスマートフォンで管理し、手帳には主要な予定(たとえば締切日やプレゼンの日、家族の記念日など)のみを書くことで、「いつまでに何をしなければいけないのか」長期間を俯瞰して見るのに役立てる、という使い方をしている人もいます。月単位のおおまかな動き方を頭に入れるのに便利です。

■活用アイデア①一言日記


一方、「記録型」の用途で手帳を使う人も最近増えています。さまざまなアイデアで活用されていますが、最初にご紹介するのは「一言日記」としての使い方。

たくさん書くのは無理だけど、「本当に一言だけ」なら続けられそう、と、一日分のスペースが小さいのを逆手にとった活用法です。

一言さえ書けない日は無理をせず、お気に入りのシールだけ貼っておくなど、自分にムチを打たないゆる~い使い方をするのもおおいにアリです!

■活用アイデア②趣味の記録


手帳を使って生活全般をどうにかしようとするのはきっぱり諦めて、自分の好きなことだけに限定して手帳を使う、という割り切りがこちら。

たとえば、お酒が好きでほぼ毎日何かしら楽しんでいる人は、その日に飲んだお酒の銘柄と一言感想を書いておいたり、本や映画が好きな人は、その日に読んだ本や映画のタイトルと一言感想を書いてみたり。高い頻度で繰り返しやっていることを簡単に記録しておく、という用途にはマンスリーページが意外と便利です。

■活用アイデア③健康維持のための記録


コロナ禍で健康に気を配るようになった人も少なくないかもしれません。日々の体温や、体重、歩いた歩数や、飲んだ水の量など、健康を維持する上で気になることを書いておく、というまさに「記録」用途にも、比較的ちょうどよいスペースだと言えるでしょう。

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バーチカルページの書き方と活用アイデア

■定番の書き方・予定の見える化


バーチカルタイプが優れている点は、どの予定にどのくらいの時間を費やすのかを視覚化できる点。縦に配置された時間軸を使って、仕事時間とプライベート時間を塗分けたりすることで、ライフ&ワークバランスを調整できたりもします。こちらは「計画型」の人の最もスタンダードな使い方です。

■活用アイデア①ライフログ・勉強ログ


「費やした時間を視覚化できる」というバーチカルタイプの特徴は「記録型」の使い方をしたい人にもとても便利です。
たとえば、睡眠時間や勉強時間を見える化することで、健康に気を遣ったり、勉強を頑張った自分をほめることで自信につなげたりする使い方ができます。

■活用アイデア②日記帳として


いざ日記をちゃんと付けていこうと思っても、真っ白のノートに向き合うとなかなか委縮してしまいがち。その点、バーチカルタイプの手帳であれば、大きすぎず、小さすぎない枠取りの中で日記をつけていくことができます。マンスリータイプほどわずかなスペースでもないので、例えば育児日記や介護日記など、記録しておきたい内容がそれなりにたくさんある用途にもおすすめです。時間軸は無視して自由に使ってしまいましょう。

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週間レフトタイプの書き方と活用アイデア

■定番の書き方・やることリストとメモ帳


週間レフトタイプはもともと計画型の使い方と記録型の使い方をミックスしたようなレイアウト構成になっています。何といっても最大の特徴は、右側のページが自由に使えること。毎日の朝礼の内容をメモしたり、お買い物リストなど、その日毎に自分が書いておきたいことを書き込んでおくことができます。

左ページは、時間単位の予定を書くというよりも、午前と午後でそれぞれやることリストを書き出す、といった使い方が合っています(逆に、時間単位で予定管理をしたい人はバーチカルタイプの方がつかいやすいはず)。自分が書く内容に合わせて縦罫線を適宜引くなど、使い方を工夫してみてください。

■活用のアイデア①二言三言日記+メモ帳


バーチカルタイプ同様に「一言」よりもう少し書きたい人の日記帳として使うこともできます。

左ページをそのまま横書きで使うとスペースが横に長いので、真ん中で区切ってテーマを分けて書いてみるのも良いかもしれません。

また右ページはメモ帳としても使うもよし、その週に出かけた展覧会のチケットを貼ったり、付箋をはったり、絵を描いたり、自由度高く使えるので、日記+αを記録しておく使い方もおすすめです。

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意気込まない、無理しない、自分流の活用法を

今回、代表的な手帳3タイプの名称と使い方をご紹介してきました。実際は、マンスリータイプとバーチカルタイプ、マンスリータイプとホリゾンタルレフトタイプなどが組み合わさって1冊の手帳になっているものが数多く出ていますので、たとえば、マンスリーページは「計画型」の目的で使い、バーチカルページを日記帳(記録型)に使う、あるいは、マンスリーページを一言日記に使って、バーチカルページを勉強記録に使う、といった目的の組合せも可能です。使う人のアイデア次第で、手帳の活用の幅は結構広がります。

大事なことはあまり意気込まず、無理をせず、楽しく続けられる範囲で書いてみましょう。