なぜ0.5mmが主流なのか

日本語は、ひらがな・カタカナ・漢字と細かな文字を使用するため、太い芯では、はっきりした線が書きづらくなってしまいます。読みやすく、はっきりした文字を書くために0.5mmが主流になっています。アルファベットやアラビア文字などの国では、太めの0.7mmが主流です。海外のホテルにあるボールペンのボール径が太いのも、そんな理由からなのですね。日本語は0.5mmと決まっている訳ではないので、手帳には0.3mmなど、書くスペースと文字の大きさで太さを使い分けると快適です。

太芯シャーペンの4つのメリット

1番目のメリットとして、0.7mm以上の太芯は、"折れにくい"です。最近は芯の折れない機能付きのシャーペンが多く発売されていますが、その機能がなくても折れにくくなっており、折れることで作業や思考が止まるといった邪魔が入りません。


2番目。芯が太いため、紙との摩擦も少なくなり"すらすらと書く"ことができます。鉛筆の書き味に近いといった感じです。鉛筆は芯が折れたり、丸まったり、と同じ書き味が持続しませんでしたが、シャーペンならそんな心配は無用ですね。


3番目のメリットは、シャーペンはインクと違って、"筆圧で濃淡"が出せること。重要なときは力強く、思い付きやメモのようなときは軽く、など、書く人の意思が筆記線に反映できるのもメリット。線を重ねれば濃く太い線も描けちゃいますね。


そして4番目に"消せる"こと。消すことができる選択肢があるのは大きなメリットではないでしょうか。

おすすめしたい使用シーン

では、どんな場面で太芯の良さが発揮できるのか。私のおすすめしたいシーンは「思考を整理して書き出す」とき。思考を整理するようなときは、いきなりパソコンに向かうのではなく、一度紙に書き起こした方が断然まとまります。

さらに、間違えても消すことができる安心感は、ペンより使い勝手がいいのではないでしょうか。私も上記のような業務の際には0.7mmか0.9mmのシャーペンを使い続けています。実際の使用例を紹介します。


例1:システム設計図

(太芯シャープペンシル初心者・鉛筆シャープ0.9)

普段シャーペンを使わない人に書いてもらった後、感想を聞いてみると、「例えば、〇で囲んだ範囲を移動したい、消したいとき、消せるゲルインクボールペンでは線を消していくため、広範囲にわたる消す作業は大変。頑張って消したり、紙を変えたりしていたが、シャーペンだと消しゴムで楽に消せるのでよかった。最初の段階でシャーペンを使うのはいいかも。」とのこと。

例2:マインドマップ

(筆者作成 鉛筆シャープType MX 0.7)

書いている最中に思いついたり、場所を訂正したり。バランスを取りながら書き進められる安心感。広範囲を消しても、芯が太いので紙に跡が残りにくい。思い付きや迷いも余談的に薄く書き留められるところも◎。

例3:プレゼンのストーリーライン

(太芯シャープペンシル使用歴5年・鉛筆シャープ0.9)

プレゼン資料を作る際、突然パソコンに向かってしまいパワーポイント上のデザインや配置に思わぬ時間を費やしてしまった経験がある方も多いのではないでしょうか?伝えるべきことを1枚に収めるか、2枚費やすか、図と文字の配置をどうするか、何となく頭にあるものを実際に紙に描いてみると仕事効率化に一役買います。

これがおすすめ!大人のための太芯シャーペン

コクヨで人気を集めている鉛筆シャープより、おすすめをご紹介します。

大人かわいいエントリーモデル「鉛筆シャープ白軸0.7mm」



このシャーペンの良さは、シンプルということ。デザインがシンプルということだけでなく、消しゴムもなく、いろいろな機能もない、だから軽い!鉛筆のような太さと握りやすい六角形の軸で「おかえりなさい!」的な感じ。とりあえず使ってみようという人には最適です。太芯デビューは文字も書きやすい0.7mmから始めるといいと思います。ホワイトの軸色は大人かわいい感じで、とてもおすすめ。

カラーを楽しみたい方にはKOKUYO MEシリーズから「シャープペンシルME 0.7mm」



デザインを楽しみたい方におすすめなのが、KOKUYO MEシリーズのシャープペンシル。0.7mmの太芯は。

持ち物にこだわりたい方にはぴったり。
お気に入りのカラーのシャーペンを使うたびに、少しワクワクして気持ちをあげてくれこと間違いなしです。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

大人になってシャーペンは使わなくなったという方も、是非お気に入りの太芯シャーペンを見つけて使いこなしてみてくださいね。