今回の工場見学は、伝票や領収証を作っている工場、島根県は石見へ行ってきました。
石見の広大な大地で作られている伝票や領収証といった「天糊製本」の商品の数々…
あまり知られていない、謎の多かった商品の製造現場をご紹介します。
コクヨのこだわりが垣間見れる工場見学ツアーのスタートです!。

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大きな紙束から、横並び4つサイズに断裁。巨大な刃物でカットされていきます。

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先ほどカットされたロング伝票はベルトに乗せられて運ばれていきます。もちろん、この時点ではまだバラバラの状態です。
そのままベルトで流れてきた本の天(上)に糊をつけていきます。「天糊製本」とは、複写伝票などを製本する方法の一種で、天(上)を糊で綴じることから天糊製本と言われています。この製本の特徴は、「中とじ製本」や「無線綴じ製本」と違い、一枚ずつはがすことができるのです。
さらにコクヨの伝票は耐久性に優れています。その理由は・・・しっかりと糊がつくように、あえて小口に傷を付けて、糊の浸透を良くしています。これ企業秘密です。

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そのままベルトによって運ばれながら、ヒーターを通して乾燥していく。危ないので直接は見れませんが、赤く光って見えるところにヒーターが設置されているようです。

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さて、そろそろ小腹が空いたのでおやつにしましょう・・・。ってバームクーヘンではございません!何かお分かりになりますでしょうか?映画のフィルムのように果てしなく巻かれたテープ状のもの。
これは、接着部分の強化のために付けられる「背クロス」。先ほどのベルトを通していると、次は背クロスがつけられます。画面奥から手前方向に、背に沿って畳まれつつ接着されているのがわかりますね?

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紙の接着、背クロスの接着を終え、最後のベルトに乗せられた伝票は、カットされて1冊分の大きさになります。コクヨの伝票はさまざまなサイズをご用意しています。それぞれの用途にあったサイズにここでカット。

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ここまでやるか!!梱包材のクラフト紙も自動で包まれてます。さらに、LOTのナンバリングも自動化されており、インクジェットで印字されていきます。これでついに完成。

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工場内の天井には霧吹きが付いています。これは最近街中で見かける「暑さ対策」ではありません。乾燥すると静電気が発生し、紙同士がくっついてしまうので、このように湿度を一定に保ち、静電気の発生を抑制しているんですね。
いかがでしたでしょうか?
月間1200,000冊を製造する、コクヨの伝票製造メガマシーンのすべて。
伝票はさまざまな創意工夫を重ねて作られているんです。

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