INTRODUCTION
ショーケースの大人気コーナー「100人100野帳」があるように、言わずと知れた名作「測量野帳」。ヤチョラーのみなさまお待たせしました。今回、ホンネ調査隊はそのヤチョー工場見学を実現させました。さらに、通常の測量野帳とは違う、オリジナルの野帳が作られている現場だとか…。測量野帳製造のすべてをお見せします。この工場見学ツアーを見て回ると、ヤチョリストはもう目の前!
登場!表紙貼り3号機
全国のヤチョラーのみなさん!!お待たせいたしました。なにやら、限定版のオリジナル野帳が作られているらしい…という情報を聞き入れた我々ホンネ調査隊は、測量野帳を長年作り続けているという工場へ潜入することに成功しました。今回は、その模様をご紹介します。
あらかじめ野帳の大きさにカットされた台紙と表材を、「野帳専用機*」を使用して、ニカワのりで貼り合わせる。*40年以上使用している、野帳のためだけに作られたモビルアーマー。
そして、表紙の箔押し加工のため、合わせられた紙は別工場へと出荷されます。
パタパタパタパタパタマシーン
次に、菊判サイズの中紙を機械に通して折り曲げつつ、半分のサイズにカットしていきます。
通常の「ページ折」と呼ばれる折り方とは違う、「巻折」と呼ばれる手法で折る。1枚の紙を、はんぶんのはんぶんのはんぶんのはんぶんのはんぶん…。まあ、何度も半分に折りたたんでページにする折り方ですね。
11本の手をもつアイツ
工程2で折りたたまれた折束を、5つ1セットにして糸かがりをします。ビニル系の糸で背部分をしっかりとかがり綴じします。この時点では、まだ2倍の長さのロングノート野帳。(なんだよ?ロングノートって??という方は、
こちらのロングキャンパスノートを見てね)
見てください。このディティール。中心の水色のマーカーは検品時のチェックのための目印。40年前まではすべてが手作業で、すごく大変だったそう。
20m超ローーーングマシーン
「中身自動機」と呼ばれる特殊装置で、のり付〜背クロスののり付けまでの工程を一気に行います。画像右のハンドルでベルトコンベアを動かしており(ウソです)、左の赤いスイッチで背クロスがのり付されます(ウソです)。
秘技!三段斬!
中紙がすべて揃った状態で断裁します。これでようやく、野帳サイズになりました。そう!外出時にも持ち出しやすいあのサイズです。
ここで、一度ズレやほつれなどがないか検品します。シャッターで捕えることができないほどの匠の手つき…。
まだまだ機械には負けんぞ!
工程1で出荷&加工した表紙が工場より戻って来ました。次は表紙と工程5でできあがった中紙をのりで貼り合わせ、ドッキングする作業です。
しかし、表紙の台紙の中には、ひねくれヤチョー(反りのあるもの)や頑固ヤチョー(固いもの)がいるため、未だに手作業で対応しているものもあります。右の写真は、上の写真の機械と同じ工程を手作業しているところです。
絶品メモ完成
貼りあわせ後に、一度プレスをかけきっちりと固定します。写真のように、シャア専用野帳(カラフル野帳〈赤〉)もぎゅっと圧縮しているのがわかります。その後、念入りに検品し完成です。
このようにして、今回の限定カラフル野帳は完成しました。
意外と知らない、カスタム野帳の存在…
測量野帳のお手頃な値段と使いやすさを兼ね備えた不動の人気は、長年の製造に関わる人たちの試行錯誤があったからこそなのですね。
さらにコクヨは、会社様や団体様にオリジナルの野帳をお作りいただける「コクヨ カスタムファクトリー」をご用意しています。通常モデルの測量野帳と同じく、合皮+箔押し加工の他にも、さまざまな用紙の設定、印刷やラミネート加工も可能だとか…。
そんな中、今回はカラフル野帳の制作に至ったわけですね。